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- 香川県産業技術センター 食品研究所
おいしくて安全な食品が食べられるのはどうして?
- 取材協力/
- 香川県産業技術センター 食品研究所
みんなは、いつも食べている食事の安全について考えたことはありますか?
生涯、健康であることを考えて、安心・安全な食事ができるように、品質の検査をしている人たちがいます。どんなお仕事をしているのか教えてもらいました。
- 答え:
- 食品のプロが、科学的に安全性を評価しているからだよ。
食品の安全を守るって、どんなことをしているの?
- 食品が安心・安全に食べられるように、開発段階から販売直前まで、微生物検査などを行い、消費期限や賞味期限を設定します。
- 健康づくりに役立つよう、食品に含まれる栄養成分の分析をします。
消費期限と賞味期限のちがいは?
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店頭に並ぶ食品には、袋や容器の側面に「消費期限」か「賞味期限」のどちらかが表示されています。
消費期限と賞味期限は誰がどうやって決めるの?
みんなが安心して食べられるように国が定めた科学的な方法で、製造業者などが責任をもって決めています。その方法として、食品の製造から一定の時間を置いて右の3つが行われます。
- 理化学試験栄養の成分が減ったり損なわれたりしていないかを調べます。
- 微生物試験健康を害する食中毒菌や細菌などがいないかどうかを調べます。
- 官能評価実際に味わって、「おいしさ」が失われていないかを調べます。
今日からできる簡単、食品管理術
開封して全部食べ切れない場合
一度空気に触れると酸化しやすくなり、おいしさや風味が損なわれる可能性があります。食べない時は、なるべく袋から空気を抜いて、きちんと閉めておきましょう。
賞味期限内に飲むようにしましょう。
期限を過ぎて腐ったり、味に変化がある時は飲まないようにしましょう。
栄養成分表示って、私たちの健康に役立つの?
小学生から増加傾向にある、生活習慣病の予防や、肥満ややせの予防のため、健康の維持や増進に役立つことが期待できます。
農水産資源を活かし、新製品の開発をサポート
大麦の一種である「はだか麦」の生産量が全国2位を占める香川県では、「イチバンボシ」や讃岐もち麦「ダイシモチ」といった品種が生産されています。香川県産業技術センター食品研究所では、その大麦を使って、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収をおだやかにする」など、健康の維持や増進に役立つということを食品に表示することができる「機能性表示食品」を開発するため、企業と一緒に製造方法の検討を行い、商品化に成功しました。この他にもモロヘイヤ、カタクチイワシなどを使った製品開発にも協力しています。
吉原食糧株式会社と受託研究成果から
誕生した機能性表示食品
香川県産業技術センター 食品研究所
主席研究員
大島 久華さん
おいしくて安全な食品がみなさんの手元に届くまで、多くの人々が関わっています。どのような商品がお客さまに喜ばれるか考えて企画する人、商品の「味」を開発する人、安全な商品を製造・管理する人などです。産業技術センターの仕事は、直接、商品を製造・販売することはありませんが、地域企業からの製品開発に関する技術の相談にのったり、試験研究を行うことによって、間接的に商品開発に関わることができ、大変やりがいを感じることができる仕事です。
香川県高松市郷東町587-1
tel.087-881-3177
このお仕事に役立つ教科