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電気はコントロールできるの?
- 取材協力/
- 四国計測工業株式会社
みんなは電気がない生活を考えたことあるかな?テレビやエアコンなど、電気のエネルギーで働くものによって、私たちの生活が支えられています。しかし便利だからといって無駄な電気を使うことは環境によくありません。電気の量や送る方法を調整するしくみを教えてもらいました。
- 答え:
- 電気は使う量に合わせて作る量を調節したり、電気を配る道(配電線)もコントロールしたりしています。
なぜ電気をコントロールしないといけないのでしょうか?
テレビやパソコン、冷蔵庫などは、季節によって電気を使う量が大きく変わることはありません。しかし夏や冬は、気温によってエアコンや電気ストーブを使用する頻度が増えます。電気を使う量が急に変化すると、電気を使う量(需要)と作る量(供給)の「需給バランス」が崩れて、発電所が止まり大停電を起こす恐れがあります。そうなると、安定してみんなの家に電気を届けることができなくなります。そのため、電気の供給には、使われる量を予測して余裕をもった計画を立てます。その上で、実際の使用量の変化に合わせて、電気を供給する量を調節しています。
そもそも電気はどこからくるの?
電気を作る発電所には、石油や石炭、ガスを燃やして発電する火力発電所や水の落ちる力を使う水力発電所、原子力を使った原子力発電所などがあります。ここで作られた電気はとても強い電気なので、変電所で電気の力(電圧)を下げてから、みんなの家に送られます。このように、電気は遠く離れた発電所から変電所、そしてみんなの家へと、長い電線を通ってきています。
電気を送る方法を調整するってどういうこと?
事故や災害が起きて途中で電線が切れると停電が起きてしまいます。停電が起きた場合でも、短い時間で元に戻せるよう、電気の流れを管理するシステムで、配電線をコントロールしています。この「配電自動化システム」は、停電の原因となっている場所を自動的に検出し、それ以外の場所に短い時間で、自動的に電気を送れるようにします。その後、作業員が事故の原因を調べて、復旧作業を行い正常な状態にします。
台風の影響で屋根が飛ばされ、電線が切断された場合
電気の大切さを伝え、地域に貢献
1895(明治28)年香川県に電灯が灯って以来、電気は人々の生活を豊かなものへと導いてきました。四国計測工業では、発電所や電力送配電関連の計測制御装置の製造・工事・保守など電力供給システム全般で製品・サービスを提供しています。また小学生を対象にした工場見学会や電気講座などの出前授業を行い、地域の子どもたちに電気の大切さや当社製品の役割について説明し、地域社会に貢献しています。
四国計測工業株式会社
経営企画部 経営企画課
長峯 友紀さん
配電自動化システムには、四国計測工業(よんけい)が作ったプログラム(ソフトウェア)が使用されています。また、これらの電力分野でつちかった高い技術力を活かして、おいしい熟成肉を作る装置や300m先でも新聞が読めるほど明るいLEDなど、面白い製品をたくさん作っています。今日もよんけいは、街のあちこちで頑張っています!
香川県高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー28階
tel.087-811-2501
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