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どうして歯が痛くなるの?

取材協力/
医療法人歯っぴー ごうだおとなこども歯科

どうして歯が痛くなるの?

毎日、食後に歯をみがいているのに、気がつくと虫歯になっていたということありませんか?
虫歯をさらに放っておくと、進行してズキズキと痛くなりますよね。その原因はなんでしょう。
お口の中の健康を守るために働く歯医者さんに話を聞きました。

答え:
虫歯で歯に穴があいて、神経に刺激が伝わるからだよ

※歯の痛みにはさまざまな原因がありますが、虫歯を中心に取り上げます。

そもそも虫歯ってどんな状態?

虫歯は、歯のエナメル質に穴が開き、内側の象牙質や神経に触れることで、痛みが発生している状態をいいます。
みんなが食事をするたびに、虫歯菌の排出物である「酸」によって、エナメル質の表面が溶かされており、その状態が繰り返されて、虫歯として穴が開いていきます。
さらに、虫歯菌が作り出す歯垢(プラーク)を放置してしまうと、バイオフィルムという粘着力の強い膜に被われ、だ液の力が及ばなくなってしまうので、健康な歯の状態を失います。

そもそも虫歯ってどんな状態?

歯髄(歯の神経)が虫歯を知らせるサイン!

歯髄の役割とは?

「痛みを感じるなら、神経なんてないほうがいい」と思ったことありませんか?でも「痛み」や「しみる」といった感覚こそが、神経の大切さを知らせるサインです。
歯髄は、痛みを感じる神経線維だけでなく、栄養を運んでくれる血管が通っています。虫歯の細菌が歯の内部に侵入しようとするのを、防いでくれる働きなどもあります。

歯髄の役割とは?

歯髄をとるとどうなるの?

当然、神経をとると痛みを感じにくくなり、知覚による痛みは感じにくくなります。
しかし虫歯にならないわけではありません。逆に神経を抜いてしまうと、虫歯の発見を遅らせるだけでなく、将来的に歯の寿命が短くなりやすかったり、感染症の危険性も高くなるので、なるべくなら神経をとらなくても良いように、痛くないから、虫歯になっていないから大丈夫ではなく、痛くない時からの予防歯科につとめましょう。

歯髄をとるとどうなるの?

予防歯科で元気な歯を! 神経をとると歯の寿命が短くなったり感染症の危険性も高くなる

乳歯のころから歯は大切に!

人間の歯は何本あるの?
Q. 人間の歯は何本あるの?
A. 全部で20本の乳歯と、親知らずをのぞいて28本の永久歯があるんだよ。例えばサメの歯は、顎に何列もの「予備の歯」が存在し抜け落ちるたびに生え変わるので、サメが一生に使う歯は、数万本と言われているんだ。不思議だよね。でも人間は、サメと違って一生に一度しか生え変わらないから大切にしないとね。

全部で20本の乳歯と、親知らずをのぞいて28本の永久歯があるんだよ。

乳歯から永久歯へ生え変わる

6歳ごろから、あごの中で乳歯の下に永久歯が生え始め、12歳ごろまでにはすべての永久歯が生えそろいます。乳歯の役割として、永久歯が生えてくるまでの場所の確保をしています。虫歯になり、小さくなったり、予定より早くなくなると、場所の確保ができなくなります。また、歯が痛いと固いものを食べたくなくなり、あごの発育が悪くなります。虫歯菌が多いと生えてきた永久歯も虫歯になりやすくなります。どうせ生え替わるからと、虫歯を放置するのではなく、乳歯の頃から歯を大切にしておけば、永久歯は丈夫になり、大人になっても歯を大切にするという習慣が身に付きます。毎日のケアや歯の定期健診は必ず受けるようにしましょう。

歯科医師になるには

大学の歯学部で6年間学び、歯科医師国家試験を受験し、合格する必要があります。合格後も1年以上の臨床研修を経て、一人前の歯科医師になります。その後は、大学病院や開業医に勤務したり、大学院に進学したりします。独立開業する方もいます。

保育士がいる歯医者さんで “健口” を育てる

香川県学校保健統計調査(令和2年度)によると、小学生の43%が虫歯になっており、その半数は、治療が未処理です。ごうだ歯科グループでは、虫歯予防だけでなく呼吸、姿勢、歯並び、など、お口を通して健康な発育を支える“口育活動”を行っています。病院に併設の保育園では、マットを使った体幹トレーニングや離乳食指導など、歯が生える前から虫歯のない、健康で歯並びの良いお口を育てるための母親教室を実施。小さい頃からの虫歯予防だけでなく、発育の土台を作るサポートをします。また矯正歯科や口腔外科、訪問診療まで、幅広い層に丁寧な治療を提供。CAD/CAMなどのデジタル技術を用いて院内で一貫生産が可能で、精度の高い治療が行えます。

保育士がいる歯医者さんで “健口” を育てる

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医療法人歯っぴー
ごうだおとなこども歯科

歯科医師 理事長 
合田 大亮さん

当法人は、赤ちゃんからお年寄りまで、さまざまな年齢の方が安心して通える地域の「総合歯科医院」です。予防活動や健康な発育を支える口育、見た目をよくする審美治療、患者さんのお宅に伺って治療する訪問診療なども行っています。口は食べるためだけではなく、お話をしたり、笑ったり、呼吸をしたりいろいろな役割を果たしています。また、体や心にも大きな影響を与えます。お口の大切さを知ってもらうことが歯医者さんの大切な仕事です。

香川県綾歌郡宇多津町浜六番丁82-3
tel.0877-41-1711

医療法人歯っぴー ごうだおとなこども歯科 歯科医師 理事長 合田 大亮さん

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医療法人歯っぴー ごうだおとなこども歯科

医療法人歯っぴー ごうだおとなこども歯科

子どもたちの歯科診療の苦手意識の克服とお口の健康意識の向上を目的に、「子ども歯医者さん」の体験を行っています。歯医者さんの仕事のバックヤードから歯を治療する診療台の体験、型取り、石膏流し体験まで、白衣を着て本物の歯医者さんになった気分が味わえます。

◆開催場所/ごうだおとなこども歯科
◆対象年齢/3歳から小学生まで 
◆定員/6人まで
◆開催日時/平日のみ(診療時間内) 
◆料金/無料
◆予約/開催の1ヵ月前

申し込み
mail. goudadentalclinic@wave.plala.or.jp

ごうだおとなこども歯科
綾歌郡宇多津町浜六番丁82-3