明るい未来をつくるお仕事

商店街ってどんなところ?

取材協力/
経済産業省 四国経済産業局

商店街ってどんなところ?

みんなは商店街で買い物をしたことはあるかな?
近年は郊外型のショッピングセンターなどが増え、買い物の仕方が昔と変わってきています。
こうした時代の変化に合わせた商店街の未来をサポートする仕事について教えてもらいました。

答え:
さまざまな店が30店舗以上集まっていて、買い物などを通して地域の人たちがコミュニケーションを交わせる場所のことだよ。

生活環境の変化と商店街の移り変わり

生活環境の変化と商店街の移り変わり
みんなが生まれる前の1994年は、全国で約14000以上の商店街がありました。しかし20年後の2014年には、12681に減少しています。みんなが住んでいる地域を見渡しても多くは「商店街はあるけど、シャッターが降りて閉まっている」というのが現実だと思います。全国ではそのような商店街が全体の40%にも達し、地方に行けばいくほど高くなる傾向があります。

商店街の昔と今

商店街の昔と今

これからの商店街のあり方について考えてみよう

商店街に期待される役割とは?

昔の商店街は、地域住民の「買い物をする場所」として、その生活を支えてきました。今もその役割は変わりませんが、それだけではなく、「多くの世代が共に暮らし、働き、交流する場」としての役割も、地域住民から大いに期待されています。

商店街に期待される役割とは?

商店街は商品を売るだけではありません

今後の商店街振興には、商品を売る場だけでなく、教育や医療・介護との連携、住居スペースとの一体化、さらには起業支援拠点とするなど、今の時代に合わせて、多くの世代が共に暮らし、働き、交流する場をつくるための支援が重要です。そこで四国経済産業局では、地域住民が必要としているものを見つけるためのデータ収集や分析、それに基づく施設整備など、住民のことをよく知る地方自治体と商店街が協力して行う取り組みを支援しています。

商店街振興とは?

これまで多くの人に買い物やサービスの場を提供してきた商店街ですが、1990年後半から郊外に大型店舗が相次いで建ってからは、人の流れが変わり次第に衰退しました。このような商店街に対して、空き店舗の活用促進やさまざまなイベントの補助、他の商店街のヒントとなる取り組みを紹介するなど、商店街が行う取り組みを支援することです。

人が住みたいと思える住環境を整備し魅力的なまちへ

1988(昭和63)年に瀬戸大橋が開通した同じ年。バブル経済崩壊後の痛手を受けた県都の中心市街地に、再び賑わいを取り戻そうと高松丸亀町商店街再開発計画をスタートさせました。全長470mの商店街をA~Gの7つの街区に分けて段階的に再開発を行ってきました。そもそも昔の商店街は、商売の場と消費・生活の場が今よりも密接であった中で発展していったもの。高松丸亀町商店街振興組合は、往時を振り返り、人が住みたいと思えるような住環境を整備し、魅力的なまちへと様変わりさせました。これからは、高齢者にとっても住みやすいまちであるために、「医、食、住」に加え、アミューズメントや介護施設なども整備し、「80歳になっても幸せに暮らしていけるまちづくり」の実現を目指しています。

人が住みたいと思える住環境を整備し魅力的なまちへ

経済産業省 四国経済産業局

産業部 商務・流通産業課長 
植田 幸利さん

地域の人々が商店街に求めるものは、「生活を支える」という機能であり、今も昔も変わりません。買い物をする場所が変わってきている今、これからの商店街には「地域住民やコミュニティから期待される多様なニーズに応えていく場」としての役割も必要となってきます。今後も商店街が地域の人々の生活を支え、より良いまちづくりを目指す取り組みを応援していきます。

香川県高松市サンポート3-33 高松サンポート合同庁舎
tel.087-811-8524

経済産業省 四国経済産業局 産業部 商務・流通産業課長 植田 幸利さん

取材協力/経済産業省 四国経済産業局
四国経済産業局で伝統工芸品などの「ものづくり」を応援するお父さん

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